渡米直前の95年5月に北浦で収録されたこれらの3本は「並木三部作」と呼ばれ、発売当時は絶賛を博した。いまなおファンの間では語られ続けている貴重な映像である。すでに前年冬にはアメリカ参戦を決意していた並木敏成の、去り行く日本へ置き土産を残そうという惜別のメッセージが随所にうかがえる、いずれも甲乙つけがたい秀作。「引退試合」となったJBジャパン・ダイワカップのドキュメント、そして同じ北浦を舞台に、当時の理論と技術の集大成を惜しげもなく曝している2本のレクチャービデオで構成されている。タックルもボートも、そしてトーナメントに顔を見せている日本のプロ達も、すべて懐かしい。何より、爆釣の北浦が凄まじい。
○トーナメントサバイバル
○ヒットパターンの絞り込み インビジルブストラクチャー編
○ヒットパターンの絞り込み ビジルブストラクチャー編
●メッセージ フロム T.NAMIKI
●T.NAMIKI 音声解説


一年間のアメリカン・トーナメントを戦い抜き、一時帰国した際に収録されたのが以下の3タイトル。本人は意識していないが、ワンシーズン本場でもまれた並木敏成の新しい側面がうかがわれる内容である。氏を形容する際、一様にキャスティング技術の卓越が云々されるが、真骨頂はやはりトーナメント・アングラーとしての魚を探す技術力、そしてその魚に口を使わせる戦略性の緻密さであろう。振り返ってみれば、バスマスターズ・クラシック出場を果たす一年前である。当時の並木敏成の、自信に裏付けられた理論と技術が画面のそこかしこににじみ出ている。どちらかといえば理論性の高い3本がまとめられたこのvol.2、きわめて良質な情報といえる。
○トーナメントエリアにおけるスピーディなシーズナルパターンの絞り込み
○ストレンジフィールドにおけるシーズナルなエリアの絞り込みと釣り方
○フィッシングプレッシャーで変化していくフィールドの攻略法
●T.NAMIKIフォトギャラリー
●T.NAMIKI 音声解説


並木敏成のビデオシリーズも後半にはいると、制作面での向上が如実にうかがわれる。端的にはロケの長期化だ。これら3タイトルはいずれも複数地域における長期ロケによる作品で、それだけに見る者を飽きさせない。並木敏成自身もクラシック出場を果たし、アメリカン・トーナメンターとして周囲に認知され、まさに円熟の頃。それだけに油の乗り切ったパフォーマンスを披露している。テーマも一般的なものから、より奥の深い専門性を帯びたものに変わりつつあり、ファンの期待に十分応えている。これらの映像が日本のアングラーの質的向上に貢献したことは異論のないところであろう。もちろん現在でも、その情報の価値はなんら色褪せることはない。
○魚探
○バズ&スピナーベイト STORY1
○バズ&スピナーベイト STORY2
●メイキング オブ History of T.NAMIKI
●T.NAMIKI 音声解説


95年に渡米して以来、並木敏成がコンペティターとして我々の前に登場する機会は失われた。BASSERなどには結果報告がレポートされていたが、その戦い振りを直接目の当たりにするには、直接アメリカに飛ぶ以外なかった。日本の多くの並木ファンがそんなフラストに苛まれていた頃、メガバックスとバスマスターズ・クラシックに挑む並木敏成のビデオが上梓された。これはまさに干天の慈雨で、我々は深更までその映像をむさぼった。やはり並木敏成にはトーナメントシーンがよく似合う。それも、レベルの高い試合ほど、氏のひたむきな戦い振りが我々を感動させてくれる。バサー・オールスター・クラシック含めたこの3本は、だから並木敏成そのものなのである。
○アメリカンスタイル
○クラシック
○Basser Allstar Classic1999
●Basser Allstar Classic2002
●T.NAMIKI 音声解説



■初回1,000本限定のプレミアムBOXケース
■History of T.NAMIKI全4巻(DVD4枚組)
■特別付録:
○特製ステッカーシート
○ミニ写真集付きリーフレット

※History of T.NAMIKI Vol.1〜4の通常パッケージは、全国の釣り具店でお買い求めになれます。
※History of T.NAMIKI 限定DVD-BOXは、既に完売しております。